混迷の独房
筆舌する
君の体を眺めてる
君が麗しいことを知っている
君に愛されたいと願っている
君がこの世に生まれてきたことに感謝している
君にしか言えないことがある
君だけが僕のメロディ
という僕のメロディ
混迷の独房で
ひとしきりに光、会話した
会話は無制限かつ無条件で
際限なくまた愛情に満ちていた
が
苦しみの一途で
嘘もつけないまま
溺れるのは
いかがなものかと言う
藁にすがり
また
嘘を嫌い
(嫌いなのだからつく必要もない)
黙祷は毎日違う
覚えられないから
そして貧窮した僕は
また眠り
生まれ変わったら
このきおくがなければ良いな
と嘯き
来世なんて微塵も信じない
と
嘯く