高慢と偏見
言葉のみを信じるとかいいつつ
この間美術館に行ってきた
気持ちよかった
死ぬときに自分の信じているものを持っていけるのか
と
ふと
今日も明日になってしまった
明日も今日だ
1日が24時間なんてルールはない
今日も明日もない
太陽に縛られる気もない
ただ朝日は綺麗だ
西の窓の下にテニスボールがある
左手にはソファー
ラケットはない
僕はうつ伏せになりながら鼻から息を吸って口から吐いた
気持ちいい
言葉が流れて行く
風がそよそよと部屋に入って来る
僕の体の上を通り過ぎて
玄関へと抜けていく
行きつけの宝石屋で何が悲しみだと怒鳴られた
人は自分が一番不幸だったと錯覚する
そもそも人は一人だから そう思うんだろう
君が人の悲しみをたしなめている時
自分を優位に立たせて笑っているのを知っている
それでも僕が笑うから
君は怒ったんだろう?
不幸なことに足跡というものは足と書く
私の足跡は足によって描かれるのか
そもそも
足跡を芸術だと思うものに
未来はない
は、言い過ぎか
足跡の栄光は過去に着く
現在踏みしめてるその床は
ゼロだと思うことにしよう
lt
慰